【ライブレポート】Roy Hargrove Quintet@Blue Note Tokyo
少し経ってしまったが今年もロイ・ハーグローヴがこの時期に来日してくれるとのことで、ジャムセッション会員権限をフルに使ってファーストからセカンドまで通しで聴いてきた。
思えば2012年、2013年、2014年とブルーノートにてホワイト企業特権()を使って夕方の早い時間から並びコースターの若い番号を競って取ったものである。大学生には負けない。
骨董通りを早歩きで下り会場へ向かい、整理番号が割り振られるまで深めのソファで時間を潰し、(大抵正規の時間より20〜30分程度早く配られた)コースターを受け取ったら南青山七丁目付近を彷徨い買いもしないブティックを覗いたり軽く小腹を満たしたりしてライブに備えた。
今年2月からブルーノート東京のシステムが変わり、当日自由席については予約の電話の時点で整理番号が割り振られるようになったため、もう並ぶ必要がなくなってしまったのは少しさみしい。
メンバー
ロイ・ハーグローヴ/Roy Hargrove(tp, flh, vo)
ジャスティン・ロビンソン/Justin Robinson(sax,fl)
海野雅威/Tadataka Unno(p)
アミーン・サリーム/Ameen Saleem(b)
クインシー・フィリップス/Quincy Phillips(ds)
公式ページ
http://www.bluenote.co.jp/jp/artists/roy-hargrove/
概要
ROY HARGROVE QUINTET ロイ・ハーグローヴ・クインテット
2017 2.28 tue. 3.1 wed., 3.2 thu., 3.3 fri.
◆Blue Note Tokyo
〒107-0062
東京都港区南青山6-3-16 ライカビル
03-5485-0088
mon.-fri. 11:00am-9:00pm,
sat.,sun.&holiday 11:00am-8:00pm
所感
いつになく演奏に切れがあって嬉しくなった。特にセカンドセットでは全体のテンションが高まった状態から一曲目が始まったので、こんな幸運でいいのかなと心のなかで小躍りした。
(写真出典:http://www.bluenote.co.jp/jp/reports/2017/03/01/roy-hargrove-quintet-7.html)
歌あり踊りありという構成はいつもと変わらずの王道エンターテインメント。 今回曲調としてはアコースティックに回帰しており純粋にグルーヴィなジャズとソウルフルな歌心を楽しむことができた。
安定のサイドメン ジャスティンもよい仕事ぶりだったように思う。
何より、いつもセットリストがその場で決まると言われているライブであったが、何をやらせてもぴったりフロントの息があっていたのは観ていて気持ちいいに決まっている。
海野氏、ハンク・ジョーンズの弟子としてニューヨークで活躍されているとの記事を見たことがあったが、まさかロイのバンドにて凱旋ライブを決めるなんて、素敵だなぁと思った。実際には2016年10月から正式にクインテットに参加していたとのこと。演奏はさりげない連符の精緻さにシダーウッド・ウォルトンのフレイバーを感じたよ。
(写真出典:http://www.bluenote.co.jp/jp/reports/2017/03/01/roy-hargrove-quintet-7.html)
最後、Crazy Race が欲しいなと思っていたところで、テーマが始まって二度目の小躍り事案が発生した。すぐコール&レスポンスになったのは正直残念だったが、でも嬉しかった。
セットリスト
*調べてわかったもののみ
A Shade of Jade
Besame Mucho
Antigua
Lady bird
Soothe Me
Strasbourg-St. Denis
The Theme
Crazy Race
ファーストセットで印象に残っているのは Lady bird 。ボーカルに始まりアルト、ピアノの安定したソロを経てハーマンミュートでのソロと続いた。いろんなジャイアンツたちの面影を感じさせるいい内容。
さ、届いた JTNC 4 読んで寝ます。