【ライブレポート】Kasper Tranberg J Quartet@新宿 Pit Inn
デンマーク出身キャスパー・トランバーグなる人のことは全く知らなかったが、兎にも角にもピットインにて花金をキメてきた。
Youtube などは一通りチェックしたが誰にも似ておらず、難しそうな演奏が多かったため空いているだろうと思っていたら(失礼っ)、20時ちょうどにフロアに入ると八割程度の座席がすでに埋まり、観客達はみなショウが始まるのをじっと待っていた。
いそいそと席にありつきコートや荷物を置いたあたりで演奏がファーストセットが始まった。
北欧系?フリージャズ?
正直実験的でいつ息をついていいのかわからないような5人の演奏は、ちょうど前の週に大いに楽しんだ開放的でグルーヴィなロイ・ハーグローヴの音楽とは実に対象的だった。
メンバー
キャスパー・トランバーグ(Cor,Tp)南 博(P)水谷浩章(B)外山 明(Ds)ゲスト:ラーシュ・グリーヴ(Sax)
南氏とキャスパー氏の交友関係が深いもよう。
概要
3/10(金)
Kasper Tranberg J Quartet
開場PM7:30 開演PM8:00 \3,000(1DRINK付)
◆Pit Inn
TEL:03-3354-2024
2-12-4 ACCORD BLDG. B1
Shinjuku shinjuku-ku Tokyo JAPAN
〒160-0022
セットリスト
1st Set・・・45分程度切れ目なく演目不明
2nd Set・・・45程度切れ目なく演目不明
サボっていたわけではありません。
所感
フロントの Kasper と Lars が出す不思議な音を楽しんだ2時間半だった。
音楽的には北欧風というとざっくりしすぎだが、おそらくイメージしてもらえるであろう緊張を強いられるような抑圧された調子が各セットにおいてそれぞれ続いた。
Kasper は Kenny Wheeler のような鋭く繊細な音色でトランペットやコルネットの持つ金属的な音色を充分に披露してくれていた。速いパッセージを吹くときなどは本当に楽器の演奏能力が高いのだとわかった。
Lars はテナーやクラリネットをディジュリドゥのようなプリミティブな楽器にして長い場面を作り出していたのが印象的だった。雑音や環境音にも近い音だが不快なサウンドは一切なかった。
全然別のグループだが↓のような音。
www.youtube.com
水谷氏は相変わらず無くてはならない存在感を深く静かに湛えていた。静かすぎて曲と一体化しているように見えた。
さいごに
今回のライブで、今年に入ってから10公演くらいは聴きにこれていることになる。まだまだ沢山ライブへ行きたい。
今回も中華を食べてから臨んだ。酸辣湯。Sun Ra Tanḡ